これは、50歳を過ぎてから海外に出てシェフをしているわたくしの記録です。も、八話目になりました。
忘備録的な感じかもしれませんが何かの参考になれば幸いです。
一話目から七話目まではこちら ↓ ↓ ↓
3者択一
年末年始は日本でのんびり
25日に日本に着き、年末は東京で過ごし、お正月は北海道の実家に子供達と全員集合。
東京の区役所の年初の仕事始めに合わせて東京に戻る。。この数年続けている日程です。
これは、一年に一度だけ日本に戻る、扶養家族のいる「世帯主」としては、この帰国時に全ての役所関係の申請をしなければいけないからです。
確定申告の前提出、健康保険の継続手続き、国民年金の手続き、等々、、、、
あと、日本橋の仲間や友達とも会いたいしね、。
今までは、「住所不定 有職」と語っていたのですが、
今回は、求職中なので「住所不定 無職」やばいやばい。。。
(まあ、実際には子供のところに住民票だけは置いてあるので住所はあるのですが)
4年間のハノイ生活での帰国時には毎年1月10日には日本をあとにしていたのですが
今回は事情が違う。なんたって、求職中だもん!
かといって、毎日、寒い東京で、ぶらぶら遊んでいるわけにもいかないので、
人形町にある相方DOMINGOのお店を手伝ったり(正確には、勝手に居座って気ままに料理を作らせてもらっていた) 懐かしの町内会の餅つき大会を手伝ったり。。。
そうそう、この人形町にある相方DOMINGOのお店は、
「元OM CHAN TONE」と言います。老若男女、赤子から、お年寄りまで、楽しめるお店です。そのうち、場所などの詳細を書きたいと思います。
ほぼほぼ内定
それにしても、、遅いなあ〜ケレタロ案件の結果、、、。
エージェントさんはきちんと進展の様子をレポートしてきてくれてはいたのですが、
なんせ、年末年始出し、大企業さんだから、トップダウンに時間がかかっているとのこと、、
11月の段階で書類選考には残り、12月のケレタロにおいての調理テストの手応えも上々とのこと。。。
そうこうしていたら、1月15日にもう一度スカイプ面接をしたいとのことの連絡が入りました。なんでもこの案件、3社合弁(ゼネコン、管理会社、現地法人)とのことで、3社全員の合意を必要とするとかしないとか。。。
はい、要は二次面接ということですね。
で、各社の執行役員さんとか勢揃いの元、二度目のスカイプをしたわけです。
すぐに結果が出ました。
ほぼほぼ 内定!
ありがとございま〜す。。。えっ?ちょっと待って、、ほぼほぼってなによ。。。
実はどうやらもう一人候補がいたらしく、、、
・そちらの方も面接した結果、私一人に絞られた。
・雇用元は現地法人で、その現地法人がまだメキシコ内で法人手続き申請中で正式な
内定書は現地法人が正式に設立されてからになる。
これが ほぼほぼ の正体でした。
まさかのリアゲイン調理テストの連絡
そして、さらなるお題が。。。。
じゃじゃ〜ん!!第2回目調理テスト どんだけみんなお腹すいてんねん。。。
今回は全グループをまとめる社長様もいらっしゃるとのこと。
実施日は1/25、場所は数ある中で最近できたマンションの中にあるモデルルーム。
先方からのお題は
・肉じゃが
・味噌汁
・出し巻き卵
・魚料理
・ポテトサラダ
私からは
・きんぴら
・ナムル
・ハンバーグ
・豚生姜焼き
・チキン照り焼き
・煮びたし
・白和え
・マーボ豆腐
・手作り納豆
ほぼほぼバイキング状態ですねん。。。
当日までに調味料全てを購入し、宅急便で送り〜の、当日の朝は食材の買い出しに行き〜の。。。。。。。
メキシコ、トゥルムの件
そう、この25日までの間の事、、、。
帰国してからの宿は、娘のワンルームマンション、日本橋のドミトリー、友達宅をぐるぐると周回していたのですが、丁度、ドミトリーに泊まっていた19日の夜のことです。
(なんせ、ハノイを発つ前に住んでいたアパートを引き払ったので。。)
メキシコ、カンクン近くに住む「CRAZY CHEF」から連絡が入ります。
CRAZY CHEF: ねぇさん!ちょっといい話があるんだけど。。(なぜか初対面の先日から
わたくしのことをねぇさんと呼んでいる。)
わたくし:なになになに〜〜???
CRAZY CHEF: 新しいプロジェクトが始まりそうなんだけど、ねぇさんにぴったりの
イメージのレストラン、オープンさせることになるんだけどさ!
ねぇさん!トゥルムに来ない?そこでシェフしようよ!
わたくし:行く!行く!調理テストが終わったらすぐ行く!!!!
「CRAZY CHEF」の説明によると、ひょんなことから知り合ったイタリア人のオーナーが自分のホテルに新規でアジアンレストランを開きたいとのこと、で、彼にオファーがあったのですが、今の所、自分は手一杯なので、ピ〜ン!ときたのがわたくしだったらしいのです。
まあ、ケレタロの件は、ほぼほぼ付きの内定なのですが確定じゃないし。。この調子だと時間かかりそうだしね。
行ってみるっぺか?? (胡散臭いけど、ワクワク)
早速飛行機の手配をし、1/30にカンクンにつくロサンジェルス経由の便を撮りました。
フランクフルトの件
いよいよ、フランクフルトのオファーは断らなければなりません。まあ、ちょっと、フランクフルト入りをする日の件で、最初から、行き違いがあったて、モヤモヤしていたし、良い話だけど、しゃ〜ない。寒いの嫌いだし。。。
って、ことで、1/20に丁寧にお断りをさせていただきました。(その節はお世話になりまた。)
調理テストって、バイキング
何にもないモデルルームでサバイバル調理の始まりです。
それにしても、、社長、エージェントを含めて、試食する側は6人。
そして、品目は15品。
軽くバイキングでしょ、これ、、。
午前中から、現場に入り、まるでキャンプで料理をするかのような具合で進めていき、
はい!6時には社長の到着で、始まりました。
15品もある中で、わたくし的メインは、納豆。実はこれ、「メキシコで美味しい納豆食べたいよね〜」っておっしゃられたぶちょーさんの言葉を聞き逃さなかったわたくし、肉じゃがでもない !だし巻きでもない!
手作り納豆じゃ〜〜!!
と数日前から、仕込んでおいたのです。
それも二種類
・市販の納豆から納豆菌を抽出
・本物の納豆菌から作る納豆(友、Beちゃんがネットで取り寄せてくれたの。ありがとう)
ってわけで、肉じゃがウマウマ、豚しょうが焼きウマウマ、って言っている御方々の間に割って入って、
納豆、納豆、納豆〜どないですねん??
としつこく言ったのはあたり前でございます。。。。
全ての行程を終えて、お宿のドミトリーに着いたのは10時過ぎだったかしらん。。
その後、すぐのエージェントから連絡が入り、ほぼほぼ決定は間違いないでしょう。。とのこと、。
おい、まだ、枕詞"ほぼほぼ"付きなのかい。。
あたしゃね、ちゃ〜んとした紙切れの契約書がないと、どうにもこうにも信じないよん。
だって、もはやね、あたしゃ、「なんちゃってシェフ」じゃなくて、
ハノイのスタッフがあたくしを、れっきとした「シェフ」に育ててくれたんだから。。。
エージェントは正式な内定書を出してもらうようにとても動いてくれましたが、
ほぼほぼの状態は変わりません。
あたくし、行っちゃうよ。。
海越え、空超え、"いい話があるよ"(胡散臭い)っていう、メキシコ、カンクン近くのトゥルムに、、面接行っちゃうよん。。
って、ことで、先月初めて足を踏み入れた街、メキシコ、トゥルムまで、海のものとも山のものともわからない、"新しいプロジェクト"やらの話を聞くために、
イタリア人のオーナーの面接のためだけに、一週間の旅に出ました。
今考えると、、
おい、少しくらい、節度のある計画性くらい持ちなよ自分、、っていいたいわ。。。
50歳からでも海外就職したり、シェフになってみたり
した記録がなんかの足しになればよいかと存じます。